12月17日(日曜)に、「令和5年度やまがた学校改革推進協議会」の第2回を対面とオンラインのハイフレックスで開催しました。この協議会は、文部科学省「教員研修の高度化に資するモデル開発事業」の一環として実施したものです。当日の参加者は、本事業に関わる山形県内の学校および山形県教育委員会、山形県教育センターの関係者など、39名(対面参加23名、オンライン参加16名)でした。
本事業は、これまで各個人の資質能力の育成に重点を置いていた教員研修を見直し、学校の教職員コミュニティの活性化を視野に入れた共同体ベイスの新たな教員研修システムを構築するものです。
当日は、出口毅副学長の挨拶のあと、中西正樹研究科長が座長をつとめ、次の報告がありました。
- やまがた学校改革推進協議会の申し合わせ案について
- 学校マネジメント講座」と「学校間ネットワーク」の進捗状況について
- 「学びカフェ」の運用について
- 「学びを広げる力」を評価する実践について
出口副学長の挨拶 | 学びカフェの実践報告 |
「学校マネジメント講座」については、山形県教育センター副所長の樋渡美千代氏が、11月までの学校マネジメント講座の概要と受講生の充実度の推移を示し、講座の意義について次のように述べました。
意見交換をする参加者① |
意見交換をする参加者② |
参加者からは、「学びカフェの実践例を聞いたことで、イメージをもてた」などの声がありました。
以上の報告と意見交換のあと、外部評価をお願いしている松木健一福井大学理事・副学長と、佐伯胖東京大学名誉教授より、コメントをいただきました。
コメントする松木健一氏 | コメントする佐伯胖氏 |
松木氏は、「学びカフェ」から見えてきたこととして、「教師は一人では育たないこと、子どもの実践の語りと傾聴が重要だ」と指摘しました。その際、校内で気楽に話せるのは大切で即効的だけれども、「語りと傾聴における異質者」がいることで、「相手と共有できる根源」を探る「自己の持つ学習観・教育観・発達観の捉え直し」につながると述べました。具体的には、「学びカフェ」同士をつなぐ課題を提起しました。
最終の第3回のやまがた学校改革推進協議会は、2月15日木曜の午後に予定されています。関心をお持ちの皆さんの参加をお待ちしています。