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2025-03-06 08:51:00

「令和6年度やまがた学校改革推進協議会」を、20241215日(日曜)と218日(火曜)の2回、ハイフレックスで開催しました。この協議会は、令和5年度に実施した、文部科学省「教員研修の高度化に資するモデル開発事業」を受けて、その2年目の事業として山形大学が独自に実施したものです。協議会の参加者は、本事業に関わる山形県内の学校および山形県教育センターの関係者など、のべ36名でした(対面参加者24名、オンライン参加者12名)。

本事業は、これまで各個人の資質能力の育成に重点を置いていた教員研修を見直し、学校の教職員コミュニティの活性化を視野に入れた共同体ベイスの新たな教員研修システムを構築するものです。事業の柱は、山形県教育センターと連携した「学校マネジメント講座」の企画運営と、学校に設けた「学びカフェ」という新しい研修空間の活用になります。

 

1215日(日曜)の第1回協議会は、出口毅理事・副学長の挨拶のあと、中西正樹研究科長が座長をつとめ、次の報告がありました。

 

(1)令和6年度「学校マネジメント講座」の進捗状況について 

  県教育センター主任指導主事 阿部瑞枝

(2)令和6年度「学びカフェ」の実践報告と交流①

 

 218日(火曜)の第2回協議会は、中西正樹研究科長の挨拶のあと、江間史明専攻長が座長をつとめ、次の報告がありました。

 

 (1)令和6年度「学校マネジメント講座」の成果と課題

  県教育センター主任指導主事 佐藤高志

 (2)令和6年度「学びカフェ」の実践報告と交流②

 (3)令和6年度「学校マネジメント講座」受講者の取組みの発表

 

・「学校マネジメント講座」は、令和5年度にスタートして2年目を迎え、受講者が昨年度の20名から今年度は35名に増えています。通年4回の講座を設け、受講者は、勤務校内での自分の立ち位置(校務分掌など)から学校改善に向けたテーマを見いだし、実践プロジェクトを立ち上げて、1年をかけて取り組みます。プロジェクトは、「地域連携・防災」「校内研修」「学校DX」「インクルーシブ」の4つのテーマのいずれかを受講者が選びます。「まずは小さくやって試してみる。それを省察して物語り、周りを巻き込んでいく」というスタイルで、受講者と勤務している学校がともに高まっていくことを目指しました。

 

・受講者の満足度は、「とても充実した」とする割合が、第3回の学校別協議の81.9%から、第4回の報告交流後の93.9%に、大きく増加しました。受講者の話を聞くと、最初は、「学校マネジメント講座」という講座の名前にかまえてしまっていたが、第3回で「小さくやって試してみる」ことを受講者同士や講師の大学教員と話すことができ、自信をもって第4回まで取り組めた、ということでした。

 

 そうした取組みのなかから、2月18日には、2名の受講者から発表をいただきました。金澤彰裕氏(山形大附属中)「業務の効率化から得るもの(学校DX)」と、庄司隆志氏(山形東高校)「教科横断的な学習を探究する‐地理歴史と国語の往還‐(校内研修)」です。

 

・「学びカフェ」の実践報告と交流については、「学びカフェ」を設置した6校から、設置2年目の実践報告がありました。「学びカフェ」は、transparent(互いのありようが見えてくること)flexible(しなやかに組み換えられるようになっていること)などを哲学とする新たな研修対話空間です。それぞれの実践校の独自性を活かした創意ある展開が報告されました。例えば、天童市立山口小学校からは、「落ち着いて話ができる」(静寂性)と「ホワイトボードによる対話」(可視化)から「学びカフェ」を特徴付け、教職員間の対話に広がりや深まりを感じられるようになったと報告がありました。新庄市立萩野学園では、校内の教員が講師を務める自主的な研修を行う場となり、中堅リーダーや若手教員自らが進んで研修していく動きを後押ししているという報告がありました。酒田市立一條小学校でも、「少しのことでも気軽に共有して学ぼう」という意識の共有化・高まりがみられたということでした。山形県立長井高等学校や、山形大学附属小学校、河北町立谷地南部小学校においても、和やかな雰囲気や通信環境を生かした取り組みについて報告がありました。

 

 「学校マネジメント講座」と「学びカフェ」については、次年度以降も取り組んで行く予定です。(江間史明)

 

  

   出口理事・副学長の挨拶(12/15) 

 

  

   協議会の様子(12/15)

 

  

   中西研究科長の挨拶(2/18)

 

  

   学校マネジメント講座受講者の発表(2/18)