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2023-12-17 14:24:00

1217日(日曜)に、「令和5年度やまがた学校改革推進協議会」の第2回を対面とオンラインのハイフレックスで開催しました。この協議会は、文部科学省「教員研修の高度化に資するモデル開発事業」の一環として実施したものです。当日の参加者は、本事業に関わる山形県内の学校および山形県教育委員会、山形県教育センターの関係者など、39名(対面参加23名、オンライン参加16名)でした。

 

本事業は、これまで各個人の資質能力の育成に重点を置いていた教員研修を見直し、学校の教職員コミュニティの活性化を視野に入れた共同体ベイスの新たな教員研修システムを構築するものです。

 

当日は、出口毅副学長の挨拶のあと、中西正樹研究科長が座長をつとめ、次の報告がありました。

  1. やまがた学校改革推進協議会の申し合わせ案について
  2. 学校マネジメント講座」と「学校間ネットワーク」の進捗状況について
  3. 「学びカフェ」の運用について
  4. 「学びを広げる力」を評価する実践について

 

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出口副学長の挨拶 学びカフェの実践報告

 
「学校マネジメント講座」については、山形県教育センター副所長の樋渡美千代氏が、11月までの学校マネジメント講座の概要と受講生の充実度の推移を示し、講座の意義について次のように述べました。

11月になりようやく見えてきた小さな挑戦の糸口。世の中の多くの『研修』は、短時間で効率よく学べるパッケージになっている。一方で、この講座は、小さな挑戦から(受講生が勤務校で)まずやってみることから始まる。うまくいくこともあれば失敗することもあるため、短期間で何かを変えるというものではない。しかし、結果として学校が動き出す可能性を秘めている。」
「学校間ネットワーク」は、受講生の取り組む実践プランについて、大学教員がオンライン上で相談とコメントを行うものです。山形大学WebClassZoomを利用しました。実際に運用してみると、相談の機会を設けても、受講生からのアクセスとかみあわず、十分な活用にむけた課題が明らかとなりました。
 「学びカフェ」の運用については、河北町立谷地南部小学校教頭の荒木康子氏が実践報告を行いました。
運営の中心を20代の女性教員が担ったこと、開催は145分間で月に1回から2回実施したこと、テーマはその時々の悩みや1学期の計画、遠足おすすめコース等であったという報告でした。今年度初任の教員から次のような感想があることも紹介されました。「先生方の日頃の取組みや教育に対する考え方を知ることができ、とても勉強になった。まじめな時もあるが、基本雑談のようにゆる~いスタンスなので楽しい。」  
 ここまでの報告を受けて、参加者で意見交換をしました。

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意見交換をする参加者

意見交換をする参加者

 
参加者からは、「学びカフェの実践例を聞いたことで、イメージをもてた」などの声がありました。

 続いて、「学びを広げる力を評価する」について、森田智幸准教授より、次の点の報告がありました。学校内での研修の目的が学校のイノベーションであること、その際に、「デザイン思考」の考え方が大切であること、具体的には、「企てる」こと、「まずやってみる」こと、また、それを物語として語り、周囲を巻き込み、プロジェクトを少しずつ広げ、大きくすることの大切さが紹介されました。こうした視点から、学校マネジメント講座のなかで受講生が発揮している力を「学びを広げる力」と呼び、それを「見える化」して学校のイノベーションをマネジメントする資質・能力として明確にしていく構想が述べられました。

 以上の報告と意見交換のあと、外部評価をお願いしている松木健一福井大学理事・副学長と、佐伯胖東京大学名誉教授より、コメントをいただきました。

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コメントする松木健一氏 コメントする佐伯胖氏


松木氏は、「学びカフェ」から見えてきたこととして、「教師は一人では育たないこと、子どもの実践の語りと傾聴が重要だ」と指摘しました。その際、校内で気楽に話せるのは大切で即効的だけれども、「語りと傾聴における異質者」がいることで、「相手と共有できる根源」を探る「自己の持つ学習観・教育観・発達観の捉え直し」につながると述べました。具体的には、「学びカフェ」同士をつなぐ課題を提起しました。 

 佐伯氏は、協議会の議論を聞いた感想として、「『おもしろくなければつまらない』とはっきり言ってほしかった」と述べ、次の点を指摘しました。

 

・どうしても「研修」というと、「お勉強をする」「『教えてもらう』-『教えてあげる』」というモードになる。しかし、もっと「おもしろがる」ということをきちんと出し合う必要があるのではないか。

 

・この「おもしろがる」というポイントは、実践のなかでの「想定外に向き合うこと」であり、想定外をつぶすように「計画をたてる」のとは方向性が違う。

 

・「省察的実践」と安易に言うことに注意してほしい。「省察」とは、現場の中に(想像上であっても)身をおき、そのとき何が見えていたか見えていなかったか、自分が何を考えていたかを克明に語ることである。語りながら、「違うかな」とふっと湧き起ってくることに目を向けてほしい。

 

 参加者からは、「『まず、やってみる』というデザイン思考に共感した」「『学びカフェ』を通じて同僚性の構築に期待したい」といった感想がありました。

 

 

 最終の第3回のやまがた学校改革推進協議会は、215日木曜の午後に予定されています。関心をお持ちの皆さんの参加をお待ちしています。

2023-10-12 13:53:00

 今年度も、学びのフォーラムを開催します。学びのフォーラムは、高校生、大学生、社会人が対等な立場で、「学ぶとはどういうことか」に関する答えを共に探究する合同ゼミナールです。今年度は、小白川キャンパスだけでの開催になります。3回、いずれも対面とオンラインで開催します。対面、オンライン、ともに、多くの皆様の参加をお待ちしています。

「学びのフォーラム」のこれまでの歩みについては、山形大学「教職の魅力創造プロジェクト」ホームページ(https://www.e.yamagata-u.ac.jp/forum/forum.html)の「学びのフォーラム」のページをご覧ください。
●日時及び会場
第1回 12月3日(日)13:15-16:45 小白川キャンパス 基盤教育3号館
第2回 12月9日(土)13:15-16:45 小白川キャンパス 基盤教育3号館
第3回 12月17日(日)13:15-16:45 小白川キャンパス 基盤教育2号館
※3回すべてでZoomを使ったオンラインでも参加可能です。
●参加費
無料
●申し込み受付期限
11月30日(木)
申し込み用ページは以下の通りです。
https://forms.office.com/r/11KtvXNZV8
●内容
第1回 「できる」とはどういうことか コーディネーター 山形大学准教授 森田智幸
第2回 「考える」とはどういうことか コーディネーター 山形大学准教授 森田智幸
第3回 「遊ぶ」ということの意味   コーディネーター 山形大学准教授 森田智幸
    話題提供 東京大学名誉教授 佐伯胖 氏
 
●問い合わせ先
山形大学小白川キャンパス事務部総務課(地域教育文化学部担当)
E-mail:yu-kyosoumu@jm.kj.yamagata-u.ac.jp
TEL:023(628)4304
※土、日曜日の電話は繋がりません。メールにてご連絡ください。
※お問い合わせの際は、「氏名、所属」を必ず明記してください。※@jm.kj.yamagata-u.ac.jpからのメールを受信できるように設定をお願いします。

 

 

pdf 第6回学びのフォーラム.pdf (0.87MB)

2023-08-24 10:21:00

 8月8日に、「令和5年度やまがた学校改革推進協議会」の第1回を対面とオンラインのハイフレックスで開催しました。この協議会は、文部科学省「教員研修の高度化に資するモデル開発事業」の一環として実施したものです。当日の参加者は、本事業に関わる山形県内の学校および山形県教育委員会、山形県教育センターの関係者など、42名(対面参加30名、オンライン参加12名)でした。山形新聞と本学のプレス・リリースで本事業について知った宮城県の現職教職大学院生の参加もありました。

現在、日本の教職員は、忙しく勤務しているにもかかわらず、十分な研修時間が確保されていません。「学びたいけど学べない。」という状況が、多忙感をいっそう強めています。このため、現場で学ぶ教師をエンパワーする学校内外の教員研修の充実が、喫緊の課題になっています。こうした課題の克服を目指し、教育実践研究科と地域教育文化学部では、山形県教育センター、山形県教育委員会と共に、全国に先駆けた新たな教員研修のモデル開発に着手しました。今回の協議会は、そのスタートとして企画されたものです。

当日は、出口毅副学長の挨拶のあと、前半は、中西正樹研究科長が座長をつとめ、次の報告がありました。

(1)本事業の全体像とねらい

(2)山形県教育センターの「学校マネジメント講座」の進捗状況

(3)本事業で整備する学校内研修スペース「学びカフェ」について

報告の中心は、本プロジェクトにおいて共有すべき哲学(「Open, Transparent, Flexible, Accountable」)の提示と、その具体例としての公立はこだて未来大学、河北町立谷地南部小学校の取組みの紹介でした。(「哲学」とは、「基底になる考え方」を意味します)。忙しさの中で、教職員一人ひとりの個性的な「人となり」や実践は共有されず、見えなくなりがちです。本プロジェクトの「学びカフェ」は、それを打開することを目指し、各校の状況に即した柔軟な運営を目指します。

協議では、「世界と比較して、日本の教員の自己研修にかける時間の減少が印象的」という指摘や、「日本の教員は、パブリックな面とプライベートな面が重なる多面的な存在である」という指摘がありました。

 

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前半の報告の様子 後半の対談による問題提起


 後半は、「新人教師の悩みとこれからの研修に期待すること」として、ディスカッションを行いました。佐藤瑞紀さん(新庄市立新庄小学校教諭、教職6年目)と森田智幸准教授による対談の問題提起のあと、江間史明教授のコーディネートにより参加者同士で話し合いをしました。話し合いでは、「どこの学校でも多忙感があり、若手の先生方が悩んでいる現実があるのだと実感した」という指摘がありました。

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グループで協議する参加者 グループで協議する参加者

 

協議会後の感想では、参加者から、次の声がありました。「学びカフェの構想が今後、山形県で広がり、どこの地域でも、学校が大学や県教育センターと連携しながら児童・生徒の学びをサポートできるよう、レベルアップできるようになることを期待したいです。」「皆様の熱い思いが伝わってくるとともに、新しいプロジェクトへの期待感がこみ上げてきました。」

 今年度の本協議会は、第2回を1217日(日)、第3回を来年の215日(木)に予定しています。ご関心をお持ちの皆さんの参加をお待ちしています。

2023-03-13 16:29:00

■対象学部・研究科等
 人文社会科学部、地域教育文化学部、理学部、養護教諭特別別科、社会文化創造研究科、
 理工学研究科(理学系)、教育実践研究科

 

■日 時 令和5年3月24日(金)午前10時開始
*開始15分前までに入場してください。(厳守)

 

■会 場 山形県体育館(山形市霞城町1-2)
*父母等の式典へのご臨席については、感染対策を徹底した上で可能とします。
  マスク着用、当日朝の検温等、下記留意事項にご協力願います。
*新型コロナウイルス感染症の拡大防止の観点から、在校生の見送りについてはご遠慮願います。

 

◆留意事項
1 出席前は体調管理を徹底してください。
2 当日は、会場に来る前に必ず検温し、発熱や体調不良の場合は、出席を見合わせてください。
3 県体育館のある霞城公園内の駐車場は、式典来場者及び送迎等では使用できません。
  来場時は公共交通機関を利用するなど、式典の円滑な運営にご協力願います。
  近隣商業施設の駐車場利用及び路上駐車は、多大なご迷惑をお掛けすることになりますので、ご留意ください。
4 式典前後は、記念撮影などで会場周辺に留まることなく、速やかに移動、解散してください。
5 会場でのマスク着用にご協力願います。
  なお、卒業生・修了生においては、個人の判断により式典中はマスクを外しても差し支えありません。
6 座席番号を記録してください。※記録方法については、当日会場で指示をします。
7 在学生の見送りは禁止します。

 

 

2023-02-28 15:19:00

 令和4年度の「第5回学びのフォーラム」は、8月に2回、12月に1回の合計3回の開催となりました(主催: 大学院教育実践研究科・地域教育文化学部、後援:山形県教育委員会)。
 今回のフォーラムでは、これまでに引き続き、「学ぶとはどういうことか」を主題に、高校生・大学生・社会人 の合同でゼミナールを行いました。平成27年度から、高校生と大学生を対象とした合同ゼミナールを始めて、 今回で 8回目になります。今年度は、3回の開催で合計125名(高校生37人、大学生27人、社会人61人)の 方に参加していただきました。参加した高校は、次の 14 校でした。新庄北高校、北村山高校、東桜学館高校、 谷地高校、寒河江高校、山形北高校、山形西高校、山形南高校、長井高校、酒田東高校、酒田西高校、鶴岡南高 校、鶴岡北高校、鶴岡東高校。
 今年度は、8月に初めて置賜地区(山形大学米沢キャンパス)、庄内地区(山形大学鶴岡キャンパス)において開催しました。「学びのフォーラム in 置賜」の当日8月 4日(木)は、豪雨とそれに伴う河川の増水等の影響により、公共交通機関の運休や主要道路の通行止めなど、実施の可否を直前まで検討せざるをえない状況でした。 そのため、当日朝にオンラインに限っての実施を決定しました。難しい状況にもかかわらず、4人の高校生、3人の大学生、3人の社会人の合計10人の参加がありました。参加した高校は、長井高校、酒田西高校の 2 校でした。
 8月10日(水)の「学びのフォーラム in 庄内」は、7人の高校生、6人の大学生、11人の社会人の合計24人の参加がありました。参加した高校は、酒田東高校、酒田西高校、鶴岡南高校、鶴岡北高校、鶴岡東高校、新庄北高校の6校でした。数多くの高校から参加していただいたことに深く感謝いたします。

 

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 3回目(小白川キャンパス開催)の「第5回まなびのフォーラム in 小白川」は、12月18日(日)に開催しました。この日は、テキストの著者である佐伯胖氏(東京大名誉教授)をお呼びして、テキスト第3章「『遊ぶ』ということの意味」の節を読み、「学び」と「遊び」の関係について考えました。その中でも、特に、「ゲーム」の世界やスポーツにのめりこむことの意味をどのように考えればいいのか考えました。「ゲーム」や「スポーツ」は、見方によっては「賞金」や「商品」の獲得を目指した活動のようにも見えます。一方、見方によっては、「遊び」と「学び」とが混然一体となった活動にも見えます。高校生、大学生、社会人とがグループで考える中で生じた、この疑問に対する答えを考えることにしました。
 佐伯氏からは、「スポーツ」にのめり込むことの意味を、「想定外」と対峙することのおもしろさとして考える重要性について話題提供がありました。サッカーワールドカップの試合や、大谷翔平選手に魅せられる点はどこにあるのでしょうか。佐伯氏によれば、それは、選手がいつも「想定外」と対峙しているからです。「想定外」と 向き合う、その緊張感にこそ、おもしろさがあります。授業に「想定外」との対峙は、どれほどあるでしょうか。「賞金」や「賞品」の獲得は、「想定外」の事態への向き合い方に対する評価です。それは、事前に基準があってなされている評価ではなく、「後付け評価」です。「想定外」と向き合い、その結果生まれた様々なものを「味わうappreciate」することが「評価」です。日常的な教育活動における評価は、こうした「後付け評価」となっているでしょうか。昨年度同様、J.デューイが、著書 How We Think の中で、遊び心 playful と真剣さseriousnessとは、同時に成立しうると述べていることも合わせて紹介されました。日常の教育活動に、その両立は実現されているか、参加者各自が改めて見つめ直す機会となりました。来年度も、参加者が直面している「学び」の場を再考する場として、本フォーラムを開催します。皆様のご参加をお待ちしています。

 

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以下に、参加者の方からいただいた感想を一部紹介します。
【高校生】
 ・とても楽しい時間でした。学年、年齢が異なる方々とグループになって、違う目線で意見を交わし、確かに!って思ったり、知らなかった!と思ったり、いつもクラスの中で同じ学年の人と話してるのとはいい意味で全く違う感覚でとても新鮮でした。
 ・今まで"考える"を考えたことがありませんでしたが、学びのフォーラムのお陰で考える機会になりました。ありがとうございました!普段何気なく行なっていることだからこそ、日常を振り返り見直すことができました。学びのフォーラムの1番の魅力は、高校生、大学生、そして先生が一緒に意見交換をすることだと思います。違う日常で違うことを考えているので様々な角度から物事を捉えることが可能になり、より理解を深められました。
 ・今まで勉強するときに、コスパよくやろうとしたり、点数だけ取りに行こうとしたりして定着に至らないことが多々ありました。遊び心をプラスすることで、いつもつらい気持ちで取り組んでいた勉強が楽しみになる気 がしました。今日の話を忘れず学び続けていけたらいいなと思います。
 ・人と意見を交換し合うことはすごく楽しくて、現役の先生の意見も聞けたので参加してよかったと感じた。先生からの視点でどのように生徒を思っているかは普段聞けないので貴重な体験ができた。高校生は他人の評価を恐れていることが多く、遊び心がなくなってしまうことも多い。今日の話を聞いて、遊びがなければ学びもないことが分かり、これからの生活にも、人生でも、遊ぶことを意識するべきだと思った。自分は教職、山大を目指しているのでまた来たいです。
 

【大学生】
 ・初めて参加させていただきました。現役の先生方と高校生のみなさんとの交流を通して、時には高校時代を強く思い出し、時には自分の将来像をイメージするなど、普段の大学(講義)では得られない考え方や知識を身につけることができました。今の学校教育の中で「勉強」と「遊び」を結びつけることは難しいのではないかと感じていましたが、今回のフォーラムを通じて、少しヒントをもらえた気がしています。これからの大学生活、そして、自分が描く教師像に大きく生かしたいと思いました。ありがとうございました。
 ・大学のゼミでは、「いいこと思いついちゃった」、「ねぇ、きいて」と伝えて一緒に考えることで学びを実感できるのに、教育実習では、「進めよう」とか「評価」とか考えてしまうなぁと思いました。

 

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【一般】
 ・初の庄内会場でのフォーラムに参加できたことを光栄に思います。年齢や職業など様々な属性の違いを越えて学び合うことの良さを実感しました。学校の教室の学び以上に、複雑なインタラクションとわかり合いが起きることに気付くことができて、大変有意義でした。
 ・様々なお立場、経験、年齢の方と同じテーマでお話しする時間は大変有意義だった。自分の見方が広がることで、新しい気づきや自分の考え方を練り直すきっかけになります。がっちり教え込まれて、前を向いてしっかり聞き、しっかり書く(黒板を写す)、今日は○○がわかりましたね!という方法で育ってきた自分にとっては、慣れるまで対話を続けていく学び方には違和感がありました。後からじわじわと効いてくる、そこで完結しないからこその学びは楽しいし、ワクワクしてきます。子どもの前に立つ教師として、こんな学ぶことの楽しさやワクワクを子どもたちに与えていきたいです。この 1 年半、眠っていた感覚が戻った時間で、本当にいい刺激になりました。楽しい時間でした。
 ・教員OBの立場として、「教育を語る」喜びは幾つになっても変わらないものである。しかし高校生とは 50 歳以上の年齢差があるが、彼女らの純粋な言動と感性から大きな励ましをもらった。切実なのは、若き優秀な者たちが教職を目指さないこと。このフォーラムにもう少し多くの高校生の参加を促して、教育の魅力と面白さと不可思議さを先輩が熱く語り継ぐ必要がある。それは地元に根差した地方大学の責務でもあるだろうし、私達教員OBの役割でもある。
 ・学部生のころに参加した「学びのフォーラム」と、教員になってからの「学びのフォーラム」は、文献の見方も、同じグループの方や佐伯先生の話の解釈も変わりました。4 月から担任として子どもたちと過ごす日々は とても楽しいですが、本当にいろいろなことが起こり、まじめな心だけではやっていけないこともたくさんあり ます。佐伯先生のお話にあった「想定外のことに体をひらくこと」「いいこと思いついた」は、明日からの子どもたちとの生活で大事にしていきたいと思いました。
 ・高校生のころから参加して、何度も「勉強」=「学び」―「遊び」だということについて考えてきたつもり だが、いざ教員として働いてみると「遊び」、できていないなと感じました。「それおもしろいね」と子供に巻き込まれてみるというのも大切だと思いました。
 ・「遊び」とは?「学び」とは?「能力」とは?という話題にはこれまで結構なってきたが、今回の「評価」が話題になったのは個人的にすごく楽しかった。働いているとますます「できる」とか「わかる」とか「学ぶ」と いうことが何だろうと考え始め、自分自身が「能力信仰」「勉強」に浸食されていることに気づく。ポジティブじゃないとやっていられない!!子どもの前に立っていられない!という日々の中でも、「いいこと思いついた!」 を即試せるのが教師の魅力だということに今日、気づかされた。

 

 

 

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